
子どもを叱る、叱らないの基準って難しい・・・
今日、2歳の我が子が間違えてお気に入りだったコップを割ってしまいました。
親子共々ショックで・・・
ここで、母親の対応によって子どもが何を感じるのか、大きく左右します。
大袈裟のようですが本当です。
時系列で子どもの気持ちを代弁しながら紐解いていきましょう。
そもそも割れないプラスチックのコップを使わなかったの?
もちろん、1,2歳の頃は割れない素材の食器を使うと安心です。
ただ、物を大切に扱う。落とすと割れてしまう。ということを知ることや、大人と同じ本物の質感に触る。という意味では、ガラスや陶器の食器を使うことはとても良いことです。現に・・・
ガラスは落とすと割れてしまうということを学んだ
きっと、この結果がなければ、コップが割れてしまうことなんて想像できていなかったでしょう。
お気に入りのコップが割れてしまったのを見て、動揺・ショックな表情ではありましたが・・・
叱る前の大前提。その行動は、わざとか、わざとじゃないのか
わざと。ふざけていて。そんな理由で割ってしまった愛はもちろん叱るべきでしょう。
今回は、たまたま手が当たってしまった。わざとではない場合の対応を丁寧に紹介していきます。
わざとじゃなければ怒らなくていい??それはまた違いますよね。
保育士歴8年、子どもの心理や子どもへの対応を実践して学んできた私がどのように対応したのかご紹介します。
コップを割ってしまった直後からの対応時系列
まずは母親の顔色を伺う

コップが割れた!!
相当怒られる案件?それとも笑って許されるレベルかな?
わざとじゃなく初めて割ってしまった時、子どもはこう思っているでしょう。
子どもにとっても、母親の反応次第で運命が変わります。
相当いけないことをしてしまったのか?はたまた、軽く注意で済む程度?
それはすべて、母親の反応次第で子どもは理解します。
まずは母親が悲しい表情を見せる

コップが割れたことは僕もビックリしたけど
ママも悲しいんだ。
コップが割れたことは悲しいことなんだ。
頭ごなしに怒ってしまっては、ただ激しく泣いて収拾がつかなくなることが予想されます。
それでは、何を伝えようにも聞く耳をもたなくなるので、いきなり叱るべきではないでしょう。
ただ、子どもは親の顔色を見ています。
深刻な問題だということはわかってもらうためにも、悲しい表情は徹底して!
ここで少しでも親の表情が緩んだ瞬間を見られたら、「なーんだ、本当はそんなに大したことじゃなかったんだ。悲しい顔も演技なんだ」と子どもはすぐに察知して、反省の気持ちから離れてしまいます。
コップが割れたのは相当大変な出来事だと感じてもらう

ママは僕のごはんそっちのけで片付けをしてる。
それも、コップが落ちた場所だけじゃなくて
広い範囲にわたって・・・
掃除機までかけだした!!?
例え食事中でも、下の子が泣いていても、全てを中断してでも割れたコップの片付けが最優先。
これは、危ないからといった理由はもちろんですが、食事を中断するほど大変なことが起きた
ことを子どもにわかってもらうためでもあります。
頭ごなしに怒る!!よりも、どれだけ大変なことが起きたのか、ママの表情と行動を見ればまずは十分に事の重大さが伝わります。
何が起きたのか自分の目で確認させる

僕のお気に入りのコップがこんな状態に・・・!
落としたら、こんな風になっちゃうんだ。。
割れたコップは危ないからとすぐにはけてしまうのではなく、子どもが触らないように注意して見せてあげると、何が起きたのか、どんな大変なことが起きたのか、自分の目で確認することができます。
ここでようやく、注意します

笑ってごまかそうとしたけど今日のママには通用しない。
とても大変なことだったんだ。
ここまでの流れで、子どもは十分に「大変なことをしてしまった」と感じ取っています。
なので、怒るというよりは、注意するイメージです。
「手がぶつかってコップが落ちたから、割れちゃったね」
「アンパンマン、ばいばいだね」←お気に入りのアンパンマンコップだったので、この言葉だけでも本人には相当グサリときた様子。。
「コップが落ちたら割れちゃうから、気を付けようね。」
「悲しいね」←割れたら代わりがある、とすぐに切り替えの心を持たないよう、悲しさを共有
子どもが泣くことが反省には繋がらない
やりがちなのが、子どもを泣くまで怒ること。
子どもがいけないことをして叱った時に子どもがあっけらかんとして泣かないと、「反省していないな!!」と感じて、泣くまでどんどん叱る強さをエスカレートさせてしまうパターン。
これで子どもが泣いたからといって、反省しているとは言えません。
強く叱られたから泣いただけです。
実際にここまでの流れで、我が家の2歳児は、目に涙をウルウル溜めて、「大変なことをしてしまった悲しさ」「お気に入りのコップが割れてしまった悲しさ」を感じている様子でした。
さすがに、何も感じていなさそうなほどあっけらかんとしていたり、ふざけておどけて見せたりしているようでは、このままでは終われませんね。。
それでも響いてないようなら、怒るのもひとつ
この流れで、「いけないことをしてしまった」と反省に繋がってくれれば良いのですが、
何も感じていなさそうなほどあっけらかんとしていたり、ふざけておどけて見せたりしているようであれば、それは、コップを割ったことに怒るのではなく、コップを割って平気な様子でいることに怒りましょう。
まとめ
2歳児くらいの小さな子どもが、間違えて物を壊してしまった時は、
大変なことをしてしまった状況を実感させ、怒るのではなく注意をし、悲しさを共有しましょう。
ちなみにこの流れが通用するのは初回のみです。
2回目以降は、わざとだったり、落とさないよう気を付けていなかったということになるので、けじめをつけて叱るべきでしょう。